もっと伝えたい、漆のこと

佐藤喜代松商店には、「漆工芸教室さとう」という本物の漆を使った本格的な教室が併設されています。職業として漆のことを本格的に学びたいという方から長くつづけられる趣味として漆に親しみたいという方まで、その目的はさまざまです。当教室ではあらゆる目的で漆を学びたいという方のために、現役の漆工芸家が直接指導をしております。
受講者の方々からとてもわかりやすいとご好評をいただいており、中には京都など関西近郊だけでなく関東や東海など遠方からお越しになる方もおられます。漆の文化を手から手へ伝え、後世に受け継いでいくことも佐藤喜代松商店の大切な役割であると考え、充実の講座でみなさんをお迎えしています。
漆に興味がある、漆でプロをめざしたいといった方は、ぜひ私たちの教室の門をたたいてみてください。きっと新しい景色が見えてくるはずです。

担当講師・黒飛亘より

当教室の木曜日を担当しております、黒飛と申します。私自身は漆工芸家として下地や塗り、蒔絵(まきえ)、螺鈿(らでん)、修理といったさまざまな仕事を手がけており、大学での講師も務めさせていただいています。
漆工芸家に限らず、伝統工芸の専門家となると敷居が高い、とっつきにくい人が多いのではと思われる方も多いと思いますが、当教室の講師陣は全員が親しみやすいというお声をいただいているので、ご自身でハードルを高くしてしまうことなく、ぜひ一度私たちの教室をご覧になってみてください。
漆の作業というのはとてもスパンが長く、1つの作品を仕上げるのに数年をかけることも珍しくありません。だからこそじっくりと腰を据えて長く付き合える趣味として取り組まれている方も多くおられます。そうしてできた作品は一生の宝物になりますし、大切な方へのプレゼントとしても高い価値があります。
2時間の授業が終わったあとには、お茶とお菓子でちょっとした茶話会の時間もあります。漆という人とは違う世界を知り、人としての幅を広げるという意味でも、漆とのお付き合いは価値のあるものだと思います。