漆のスペシャリスト
Urushi specialist

漆の基礎研究を自社で行い、漆を科学する

佐藤喜代松商店では自社内に研究開発部門を有し、漆の基礎研究を行っています。長い年月にわたって漆は職人の手から手へ技術が継承されてきましたが、私たちはこれを科学的に評価、研究しています。
漆の研究団体「漆を科学する会」の中心的メンバーを務め、最先端の漆研究に関与することで常に漆の最新情報を共有しています。研究成果に基づいた特許も取得、これまでアナログ的なアプローチのみで継承されてきた漆の技術を知的財産として進化させています。
大手メーカーや京都市産業技術研究所との共同研究も推進しており、客観的なデータを蓄積することで漆のさらなる活用、商品化の道を切りひらいています。各種データや技術資料はホームページよりダウンロードしていただくことが可能ですが、試験結果などさらに詳細なデータなどは必要に応じていつでもご提示いたします。
佐藤喜代松商店による漆の研究は、もちろんこれで終わりではありません。さらなる5年後、10年後を見据えた新たな研究を進めており、これまでになかった漆の用途や可能性を提案しつづけてまいります。

充実のネットワークを生かした調達力と提案力

長らく資材商として広いネットワークを築いてきた佐藤喜代松商店には、世界中から必要なものを集めてくることができる調達力があります。その豊富な選択肢に裏づけられた提案力により、お客さまにとって本当に必要なもの、課題を解決できる方法をご提案いたします。
たとえば、佐藤喜代松商店では100色の色見本をご用意しています。自然由来の漆をこのように色見本化することは簡単ではないのですが、従来より色漆を得意としてきた技術を応用することにより、お客さまにとって非常にわかりやすい100色もの色見本を実現しました。色漆を究め、引箔(ひきはく)用の金銀糸などで技術を研鑽(けんさん)してきたことによる、「漆のスペシャリスト」の強みであるといえます。

進化した漆「MR-III:雅」

古くから重用され、とても優れた材料である漆を、現代の科学的なアプローチによって進化させたのが、佐藤喜代松商店の「MR-III:雅」です。IIIという記号には、第三世代の漆であるという意味を込めています。この進化した漆では屋外での使用に耐えるための機能を強化し、これまで漆を使用できなかった場所でも本格的な塗装を可能にしました。寺社仏閣や住宅・店舗の装飾、さらには自動車にも使用できることが大きな話題と呼びました。
漆が持つよさや素晴らしさは、多くの人が知るところです。それをいかに多くの人に伝え、届けるか。佐藤喜代松商店はこの「漆」を、これからも優れた製品として形にいたします。 「MR漆」は、株式会社佐藤喜代松商店の登録商標です。(登録第44999384号)